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AIの「うんち」に気をつけろ──Flask作者がブチギレた「スロップ問題」を中学生にもわかるように説明する

AIの「うんち」に気をつけろ──Flask作者がブチギレた「スロップ問題」を中学生にもわかるように説明する

AIの「うんち」に気をつけろ──Flask作者がブチギレた「スロップ問題」を中学生にもわかるように説明する

出典: note.com / 2026-05-25

きみはAIエージェントにハマってる。俺もだ。

毎日触ってる。プロンプトを工夫して、すごいコードを書かせたり、面倒な作業を自動化したり。楽しいよな。わかる。

でも今日は、ちょっと怖い話をする。

世界中のすごいプログラマーたちが、**「お前らAIのゴミを人の庭に撒くな」**ってキレてるんだ。

Flaskを作った人が本気で怒ってる

Armin Ronacher(アーミン・ロナッハー)って知ってるか?

PythonでWebアプリを作ったことがある人なら、絶対お世話になってるFlaskっていうフレームワークの作者だ。つまり、世界中のプログラマーが尊敬する超すごい人。

その人が2026年5月24日、ブログにこう書いた。

「スロップを撒くな」

スロップ(slop)って何?

もともとは豚のエサのこと。人間の食べ残しをぐちゃぐちゃに混ぜたドロドロの流動食。見た目は食べ物っぽいけど、もはや何が入ってるかわからないやつ。

Arminは今、AIが吐き出す**「それっぽいけど実は中身がスカスカの文章やコード」**を、この「スロップ」って呼んでる。

なにがそんなにヤバいのか

たとえば、きみがGitHubでIssue(バグ報告)を書くとしよう。

いいIssue:

「○○というコマンドを実行した」 「□□になるはずだった」 「実際は××になった」 「これがエラーログです」

これだけでいい。これが事実

スロップIssue:

AIに「このエラーをIssueにして」って頼んだ AIが勝手に「これはおそらく△△が原因で、解決策は〜」って自信たっぷりに間違った診断を書く きみはそれをチェックせずにそのまま投稿する

これがスロップだ。

なぜ「間違ってる」だけじゃなくてヤバいのか

Arminが言ってる一番怖いポイントはここ。

AIが書いたスロップは、「たぶん」「おそらく」じゃなくて「断言」で書かれる。超もっともらしい。コードの場所も参照してる。専門用語もバッチリ。

で、それを別のAIに読ませると……

そのAIも騙される。

「あ、このIssueには詳しい診断が書いてあるな。この通りに調査しよう」って。

つまり、スロップがスロップを呼ぶ連鎖が始まる。誰も悪意はない。でも結果的に、世界中のソフトウェアが「誰も検証してないゴミ」で埋め尽くされていく。

数字で見るスロップ洪水

Arminのチームが作ってる「Pi」っていうAIエージェント用ツールのGitHub。過去90日間で……

外部からのIssueとPR:3,145件 自動でクローズ(門前払い)された:2,504件(80%) 生き残ったPRのうちマージされた:10%未満

つまり、来るものの8割はスロップ。PRに至っては9割以上がゴミ。

しかもその多くは、投稿した人間すら「AIが作ったのをそのまま送っただけで、自分で確認してない」状態。

じゃあどうすればいいの?

Arminの答えはめちゃくちゃシンプルだ。

1. AIの出力をそのまま人の庭(オープンソースプロジェクト)に撒くな

2. Issueを書くときは、自分が実際に「見たこと」「やったこと」だけを書け

3. 原因の推測は書くな。わからなければ「わからない」と言え

4. AIに助けてもらったなら、それはコメント欄に置いとけ

要するに──

AIは使い倒していい。でも、AIが出したものに「きみの名前」を載せて外に出すときは、きみ自身が責任を取れ。

でもさ、実験するのはOKだよ

ここ、すごく大事だから強調する。

Arminが怒ってるのは「他人のプロジェクトにスロップを送りつけること」であって、「AIでいろいろ試すこと」じゃない。

自分のパソコンの中で好き放題やるのは全然OK。失敗作を積み上げるのもOK。むしろそれで学べ。

ただ、**「外に出すときは人間の目を通せ」**ってだけの話だ。

まとめ:AIと仲良く付き合う3つのルール

AIのうんちは、うんちだと見抜け──もっともらしいからって信じるな 人の庭でAIのうんちをさせない──OSSプロジェクトに未検証のAI出力を送るな 自分の庭では好きにしろ──実験・失敗・積み上げ・リセット、全部OK

世界はハルシネーション(AIの幻覚)だらけになっていく。でも、その中で「自分で見て、自分で考える」ことをやめなければ、きみは大丈夫だ。

この記事は Armin Ronacher の「Building Pi With Pi」(2026年5月24日) をもとに、AIエージェントにハマり中の中学生にもわかるように再構成したものです。原文は lucumr.pocoo.org で読めます。


この記事は note.com から KTBLOG に移行されました。元記事: https://note.com/famous_prawn2009/n/nc21e4e55525a