AIが生成する「紫・グラデ・中央寄せ」にNOと言え——俺のtaste哲学構築記
AIが生成する「紫・グラデ・中央寄せ」にNOと言え——俺のtaste哲学構築記
出典: note.com / 2026-05-24
AIが生成する「紫・グラデ・中央寄せ」にNOと言え——俺のtaste哲学構築記
AIにデザインを頼むと、なぜかみんな紫色になる
AIに「この記事用のアイコン作って」って頼んだこと、ある?
最初は感動する。「わ、一瞬でできた。すごい」
でも3回、5回、10回と頼んでいくうちに気づく。
全部、同じテイストじゃないか?
・背景は紫か青のグラデーション
・中央にでーんとタイトル
・キラキラしたエフェクト
・右下にやたらオシャレな幾何学模様
・🚀 とか ✨ とか 💡 とかの絵文字がやけに多い
悪くはない。悪くはないんだけど……これ、誰が作っても同じになるんだよね。
AIの学習データに「ウケるデザイン」として紫グラデ×中央寄せが大量に含まれているから、どんなプロンプトを突っ込んでもそこに収束する。
つまり、AIにデフォルトで任せると、世界は紫色のグラデーションで埋め尽くされる。
それはなんか違う。俺は思った。
「美学のデフォルト値を書き換える」決断
そこで俺は決めた。
AIに「おまえのデフォルトはこれだ」と叩き込むことにした。
いわば、AIのデフォルトテンプレートを上書きするプロジェクトだ。
選んだパレット:
役割 | 色 | イメージ
ベース | トープ / ベージュ / グレージュ | 落ち着いた土系の色。主張しないけど存在感がある
差し色(アクセント) | エルメスオレンジ(#FF6B35) | 一点だけ。でも強烈に。
文字・線 | シルバー / プラチナ / チャコールグレー | ギラギラしない高級感
トープ・ベージュ・グレージュ——「沈黙の美」
灰色と茶色の間。ベージュともグレーともつかない。この色をベースに置くと、画面から「静けさ」が生まれる。
紫や青は「見て!」と主張する。トープ系は「ここにあるよ」と静かに佇む。
AI時代に最も不足しているのは、この静けさだ。情報多すぎ、色多すぎ、主張多すぎ。トープのベースが一枚あるだけで、目と脳が一旦落ち着く。
エルメスオレンジ——「一発で殺す」
ベースが静かなら、アクセントは大胆に。
いわゆる「あの高級ブランドのオレンジ」だ。でもブランドの話はどうでもいい。オレンジの持っている力の話だ。
この色:
・全面に使うと子供っぽい。1%の面積で一気に締まる
・グレー・ベージュ・トープとの相性が抜群
・見た人の記憶に残る
・「安っぽいオレンジ」と違って赤みが強く、深みがある
使い所:ここぞという場所だけ。 ボタン1つ。タイトルの最初の1文字。リンクのアンダーライン。
「1ヶ所だけ派手」が一番オシャレに見える。
シルバー・プラチナ——「線の美しさ」
枠線、区切り線、アイコンの輪郭。
紫や青にすると全体が「デジタル感」に支配される。シルバーやプラチナの線なら紙の質感が出る。
プラチナは光の反射で見え方が変わる。この「ちょっとした高級感」が、AIのペラペラデザインとの差になる。
この味付け(taste)を全生成物に強制する仕組み
「いい色決めたね」で終わったら意味がない。生成のたびに自動適用される仕組みを作る。
俺のシステム:
【原稿 or デザイン指示】 │ ▼ Pi(司令塔)が受け取る │ ├─ taste.json を読み込む │ └→ カラーパレット定義 │ └→ フォント指定 │ └→ レイアウトルール │ └→ 禁止カラーリスト │ ├─ 各エージェントに指示 │ 「taste.json のルールを厳守しろ」 │ └─ 出力チェック 「紫使ってないか?」 「グラデーションになってないか?」 「絵文字入ってないか?」 → 違反してたら再生成命令
全部 taste.json という設定ファイルに書いて、全エージェントが参照する:
{ “colors”: { “base”: [“#C4B6A6”, “#D4C9C1”, “#B8A99A”], “accent”: “#FF6B35”, “lines”: [“#A8A09A”, “#8A8280”, “#E8E0DA”], “forbidden”: [“#7B2D8E”, “#6A0DAD”, “#4A0E4E”] }, “layout”: { “alignment”: “left”, “max_width”: “680px”, “whitespace”: “aggressive” }, “typography”: { “heading”: “sans-serif, weight 600”, “body”: “serif, weight 400”, “size_ratio”: “1.25” }, “emojis”: “forbidden” }
forbidden の欄が肝だ。紫(#7B2D8E)を明確に禁止色として指定している。
AIは「それっぽい色」を選ぶと無意識に紫に寄る。禁止リストに書いて選択肢から外させる。
キャッチ画像の構想
この記事のアイキャッチとして作りたいのはこれ:
┌──────────────────────────────────────┐ │ │ │ │ │ │ │ 🟧 │ │ │ │ トープの静けさ │ │ シルバーの線 │ │ グレージュの余白 │ │ │ │ │ │ (全面トープ系グラデ) │ │ 紫は一切使わない │ │ │ └──────────────────────────────────────┘
中央に一点だけオレンジの丸。それ以外はトープ・ベージュ・グレージュのグラデーション(グラデーション自体は禁じてない。紫のグラデが嫌いなだけで、同系色のグラデはOK)。文字はチャコールグレー。
紫のグラデに 🌟 を散りばめたAIデフォルト画像とは、一線を画す。
Humanizerスキルとの組み合わせ
デザインの話だけじゃない。
文章自体も「AI臭」を消す。
自分が気をつけているAI臭:
AI臭パターン | 具体例 | 俺の直し方
「まず」「そして」「最後に」の接続詞 | 「まず前提として…そして…最後に結論です」 | ぶった切る。いきなり本題
過剰な言い換え | 「というわけで、このようにして、このカラーパレットは〜」 | 「で、結論:この色が正義」
セクションの挨拶 | 「次に〜について見ていきましょう」 | いらない。読めばわかる
結論の再宣言 | 「このように、トープベースのデザインは…」 | 言い切って終わる
免責っぽい枕詞 | 「もちろん個人の好みもありますが…」 | 言い訳するな。俺が決めた
これをデザインと同様、全文章にも強制している。
具体的には、出力された文章をOpenCodeに渡して「AI臭がないかチェックしろ。具体的に該当箇所を指摘して修正案を出せ」と命令する。Piが最終確認して、OKならリリース。
デザインのtasteと文章のtaste、両方を制御することで、初めて「俺の味」になる。
結局何が言いたいか
AIに全部任せると、世界は紫色のグラデーションになる。
でも、それはAIが悪いんじゃない。デフォルトの設定を書き換えるのをサボった人間が悪い。
・色を指定しろ
・フォントを指定しろ
・禁止リストを作れ
・チェックプロセスを入れろ
・そして、それを全自動でやらせろ
他人のデフォルトで生きるな。自分のtasteを、AIに強制しろ。
それこそが、AI時代に「自分らしさ」を残す唯一の方法だ。
この記事は note.com から KTBLOG に移行されました。元記事: https://note.com/famous_prawn2009/n/nc847e6ff01b6