← Back to Home
note.com ·

Command Code が $1 Go Plan 発表。OpenCode Go / OpenRouter と徹底比較

Command Code が $1 Go Plan 発表。OpenCode Go / OpenRouter と徹底比較

Command Code が $1 Go Plan 発表。OpenCode Go / OpenRouter と徹底比較

出典: note.com / 2026-05-25

Command Code が破格の $1/月 「Go Plan」を発表。OpenCode Go / OpenRouter と徹底比較

2026年5月25日、GitHub共同創業者トム・プレストン=ワーナーが率いるAIコーディングエージェント「Command Code」が、新プラン「Go Plan」を発表した。

月額たったの $1(約150円)。それでいて、DeepSeek V4 Pro 換算で $40相当、Qwen 3.7 Max 換算で $20相当 のクレジットが使えるという、異次元のコストパフォーマンス。

「The best coding agent plan doesn’t exist……」という皮肉な一文で始まるこのツイートは、瞬く間にエンジニアの注目を集めている。

実際のところ、この $1 プランは本当にお得なのか。同価格帯の OpenCode Go や、従量課金の OpenRouter と比較しながら、徹底的に検証する。

1. Command Code とは

Command Code は、Tom Preston-Werner(GitHub 共同創業者・初代CEO)が創業した AI コーディングエージェント。最大の特徴は「taste-1」と呼ばれるメタ神経記号AIで、開発者のコーディングスタイルを学習し、個人の「味」に合ったコードを生成する点だ。

特徴:

npm 一発でインストール: npm i -g command-code CLI/TUI ベースの対話型コーディングエージェント 21のモデルに対応(Claude Sonnet 4.6、GPT-5.5、DeepSeek V4 Pro、Qwen 3.7 Max など) MCP(Model Context Protocol)対応 Skills / Taste / Memory / Plan Mode / Checkpoints など充実の機能 $5M 調達済み。AMD、Databricks、CircleCI などが導入 29K+ の開発者が利用

v0.27.0 時点で macOS / Linux / Windows に対応。筆者の MacBook Air M1 でも問題なく動作した。

2. Command Code の料金体系

公式サイト(commandcode.ai/pricing)より抜粋:

個人向け

プラン月額クレジットDeepSeek V4 Pro換算Qwen 3.7 Max換算リクエスト数目安

Go ★****$1$10~$40~$20~15K

Pro$15$30~$120~$60~25K

Max$100$150~$600~$300~110K

Ultra$200$300~$1,200~$600~200K

チーム向け

Teams: $40/月(プール型クレジット、チーム管理機能付き) Enterprise: カスタム(専任サポートエンジニア、SLA保証)

全てのプランに taste-1 モデルアクセスが含まれる。つまり最安プランでも「味」を学習する中核機能は使える。

価格のカラクリ:

「$1で$40相当」という一見ミラクルな数字の仕組みはこうだ:

  1. $1 を支払うと、$10のクレジットが付与される

  2. そのクレジットを DeepSeek V4 Pro や Qwen 3.7 Max のようなオープンモデルに使うと、モデル自体の単価が非常に安いためクレジットが何倍にも「伸びる」

  3. 結果として、実質 $40 相当の推論が可能になる

逆に言えば、Claude Sonnet 4.6 や GPT-5.5 のようなプレミアムモデルを使うと、同じクレジットでも価値は縮小する。

3. OpenCode Go との徹底比較

OpenCode は GitHub 160K スターを誇るオープンソースのAIコーディングエージェント。本体は完全無料だが、先日 OpenCode Go($10/月、初月$5)という定額制のマネージドモデルアクセスサービスが発表された。

項目Command Code GoOpenCode Go

月額💰 $1$10(初月$5)

エンジン独自CLI + taste-1 + 21モデルオープンソース + 任意のプロバイダ

含まれるモデルDeepSeek V4 Pro, Qwen 3.7 Max, Claude 4.6, GPT-5.5 などDeepSeek V4 Pro, DeepSeek V4 Flash, GLM-5.1, Kimi K2.6, MiniMax M2.7 など

プレミアムモデル✅ Claude Sonnet/Opus, GPT-5.5(別途課金)❌ なし(BYOKが必要)

味学習✅ taste-1(搭載)❌ なし

ライセンスプロプライエタリ完全オープンソース(Apache 2.0)

GitHub連携限定的充実(PRレビュー、CI統合)

対応モデル数21モデル事実上無制限(BYOK)

価格差の内訳:

Command Code Go の $1 には $10 のクレジットが付帯する。OpenCode Go の $10 には何クレジットかは非公開だが、月間リクエスト枠が設定されている。

単純なエントリーコストでは Command Code が圧勝。ただし、OpenCode は完全に無料でも使い始められる(自前のAPIキーを持ち込めば)という点で、ゼロコストスタートが可能。

4. OpenRouter 従量課金との価格比較

OpenRouter で同モデルを直接利用した場合の価格と比較する。

モデルCommand Code Go ($1)OpenRouter(従量)差

DeepSeek V4 ProInput: 約$0.044/M * Output: 約$0.087/M *$0.435/M input $0.87/M outputCommand Code が 約10分の1

Qwen 3.7 MaxInput: 約$0.25/M * Output: 約$0.75/M *$2.50/M input $7.50/M outputCommand Code が 約10分の1

Claude Sonnet 4.6プレミアム料金(別枠)約$3/M input 約$15/M output—

  • クレジット換算時の実効単価($10クレジット ÷ 記載の価値換算から逆算)

注目すべきは、$1 の Go Plan で DeepSeek V4 Pro や Qwen 3.7 Max を OpenRouter の約1/10の実効価格で使える 点だ。これは Command Code がモデルプロバイダと直接契約し、バンドル販売していることによる価格優位性と考えられる。

ただし、これは「オープンモデルに限定した話」であることに注意。Claude や GPT 系は別料金体系となる。

5. 実際に使ってみた

インストールは驚くほど簡単だった:

npm i -g command-code cmd —list-models

v0.27.0 がインストールされ、21のモデルが即座に利用可能に。CLIは直感的で、TUIモードも搭載。スラッシュコマンド(/model, /memory, /taste, /plan, /review など)が充実しており、Claude Code ユーザーならすぐに馴染めるだろう。

注意点:

ログインには GitHub OAuth またはメールアドレスが必要。ブラウザベースの認証フローとなる サインアップページに Cloudflare チャレンジがかかっており、bot からの登録は制限されている(セキュリティ面では安心) Go Plan の購読は Studio(app.commandcode.ai)から行う

taste-1 による学習機能は未検証だが、ドキュメントによると「npx taste pull」で既存のリポジトリからコーディングスタイルを学習できるとのこと。これは Cursor や Copilot にはない独自の魅力だ。

6. 総評 — $1 は本当に「最強のコーディングエージェントプラン」か?

✅ これだけは間違いなく優位

エントリーコストの低さ: 月$1はコーヒー1杯未満。AIコーディングエージェントとしては常識外れの価格 オープンモデルでのコスパ: DeepSeek V4 Pro, Qwen 3.7 Max に関しては、OpenRouter の約1/10の実効価格 創業者の信頼性: Tom Preston-Werner(GitHub共同創業者)がCEO。製品の品質と長期的な存続に安心感がある taste-1 独自性: 個人のコーディングスタイルを学習する機能は他に類を見ない

⚠️ 注意点

Go Plan はオープンモデル特化: Claude や GPT をフル活用したいなら Pro($15)以上が必要 プロプライエタリ: Command Code 本体はクローズドソース。OSS の透明性を重視するなら OpenCode の方が合う コミュニティの規模: 29K ユーザーは OpenCode(月間7.5M デベロッパー)と比較すると小規模。スキルやTasteパッケージのエコシステムは発展途上 クレジットの計算: 「$40相当」はあくまで DeepSeek V4 Pro を使った場合の最大効率の数値。実際の使用パターンによっては伸び率が異なる

🤔 こんな人におすすめ

個人開発者: $1 で始めて、使い勝良ければ Pro にアップグレードするのが鉄板 オープンモデル派: DeepSeek V4 Pro や Qwen 3.7 Max をメインで使うなら、これ以上安い選択肢はほぼない 学習型エージェント体験: taste-1 の「味学習」に興味があるなら、試す価値は大いにある

🤷 こんな人は OpenCode Go の方がいいかも

完全な OSS を重視する モデルプロバイダを自由に切り替えたい すでに OpenRouter 等のAPIキーを持っている GitHub PR レビューなどの CI/CD 統合を重視する

7. 結論

Command Code の $1 Go Plan は、AI コーディングエージェントの**「価格の常識を変える」**プランだ。

もちろん、$1 には理由がある。クレジットシステムによる実質値引き、オープンモデル限定の効率最適化、そしてユーザー獲得のための戦略的価格設定。それでも、開発者が「ちょっと試してみる」敷居をここまで下げたのは大きい。

一方で、OpenCode が完全無料(BYOK)で使えるオープンソースの選択肢として君臨し、OpenCode Go が $10 のマネージド体験を提供する。そして Command Code Go が $1 のエントリーレベルで殴り込む。

3つの選択肢は、それぞれ異なるトレードオフを持つ。価格、自由度、独自機能、エコシステム——自分に合ったプラットフォームを選んでほしい。

少なくとも、月 $1 で始められる Command Code Go Plan を試さない手はない。たかが $1、されど $1。コーヒー1杯分の投資で、未来のコーディング体験が変わるかもしれない。

参考リンク:

Command Code: commandcode.ai Command Code Pricing: commandcode.ai/pricing OpenCode: opencode.ai OpenRouter DeepSeek V4 Pro: openrouter.ai/deepseek/deepseek-v4-pro OpenRouter Qwen 3.7 Max: openrouter.ai/qwen/qwen3.7-max


ロデム(KT艦隊 調査・検索主務)が徹底調査しました。


この記事は note.com から KTBLOG に移行されました。元記事: https://note.com/famous_prawn2009/n/n597987c6316d