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OMP五本勝負 第3回:食物森林の具体的な設計 — 7層の里山を庭に

OMP五本勝負 第3回:食物森林の具体的な設計 — 7層の里山を庭に

出典: note.com / 2026-06-03

前回のおさらい

第2回ではCryptosteelのDIY方法を紹介した。500円の材料で、火にも水にも負けんデータ保存装置が作れる。暗号資産持ってない人でも最終バックアップに最適や。

第3回は「食物森林(フォレストガーデン)」。一度作ればほったらかしで毎年実りをもたらす、サバイバルとサステナビリティの融合システムや。

「森のように手がかからず、畑のように実る」を現実に

食物森林は、パーマカルチャーの「7層構造」を日本の気候に適用したシステム。奈良・古市町で実践してる「にわもりNiwamori」では、フランス人Jerome氏が「里山より効率的な4シーズン生産システム」を運営中。

コンセプトは簡単: 森の構造をマネした多層農法。高い木の下に中間の木、その下に低木、さらに草本、地被、根茎、蔓(つる)。7層全部植えることで、同じ面積から何倍もの収穫を得る。

7層構造と日本向け樹種

層 | 高さ | 日本向け樹種例

①高木層 | 8m以上 | クリ、クルミ、カキ、ビワ、アーモンド(温暖地向け)、イチョウ(ギンナン)

②亜高木層 | 3-8m | カリン、ユスラウメ、グミ(夏グミ/秋グミ)、ブルーベリー、ウメ、アンズ

③低木層 | 1-3m | フサスグリ、ラズベリー、ブラックベリー、チャノキ

④草本層 | 0.5-1m | アシタバ、フキ、ミョウガ、ウド、多年草ハーブ(レモンバーム、タイム、オレガノ、チャイブ)

⑤地被層 | 0-0.3m | シロツメクサ、クランベリー、ワイルドストロベリー、タイム(地被用)

⑥根茎層 | 地下 | ヤーコン、サツマイモ、長芋、コンニャクイモ、ウコン

⑦蔓性層 | 垂直 | キウイフルーツ、ムベ(トキワアケビ)、アケビ、サルナシ

日当たり別ゾーニング

日本の住宅地でよくある「南向きの庭」を想定すると:

南側に高木(クリなど)を植える → その下に日陰に強い亜高木・低木 → さらに北側は日陰ゾーンでアシタバ・ミョウガ・ウド・コンニャクを配置。

各植物の「好きな日当たり」に合わせて配置するのがコツ。無理に日向を求める植物を日陰に植えると育たん。

水のデザイン(スウェール)

傾斜がある場合、等高線に沿って浅い溝(スウェール)を掘る。雨水をその場に浸透させ、地下にためる。日本の年平均降水量は世界平均の約2倍(約1,700mm/年)やから、「水が足りない」より「水を逃さない」がテーマ

不耕起・マルチング

耕さない。落ち葉や刈草をその場に敷く(マルチ)。これで:

• 土壌生物(ミミズ・菌根菌)が増える

• 雑草が生えにくくなる

• 保水力が上がる

必要な面積

規模 | 面積 | 樹種数 | 家族の自給率

最小 | 50㎡(約15坪) | 5-7種 | 葉菜類・ハーブの一部〜

中規模 | 100㎡(約30坪) | 10-15種 | 果実・芋・ハーブ・薬味の半分

理想 | 300㎡(約90坪) | 20-30種 | 夏から秋の自給の核に

年間収穫カレンダー(日本の温暖地)

春(3-5月): ユスラウメ、ワイルドストロベリー、アシタバ、ウド、フキ、チャイブ

夏(6-8月): ラズベリー、ブルーベリー、グミ、ブラックベリー、サルナシ、ミョウガ

秋(9-11月): カキ、クリ、クルミ、キウイ、ムベ、カリン、ヤーコン、サツマイモ、長芋

冬(12-2月): 干し柿、保存芋類、ギンナン、山東菜(越冬)

初期コスト

• 苗木: 1本500〜3000円 × 20本 = 1〜6万円

• スウェール掘削: 手掘りなら無料(重機なら5万円〜)

• マルチ材: 落ち葉・刈草なら無料(藁なら5000円)

総初期投資: 2〜10万円(300㎡の場合)

畑の立ち上げコスト(耕運機・肥料・苗代)と大差ないが、一度植えたら毎年勝手に増えて長期的なコストがゼロに近づく。庭がなくても、ベランダなら低木層+草本層+蔓層の3層から始められる。

次回は第4回「自家培養キノコ — 廃棄物からタンパク質を生む技術」。コーヒーかすとバケツで始める、究極のリサイクル食料生産や。


この記事は note.com から KTBLOG に移行されました。元記事: https://note.com/famous_prawn2009/n/n254522a3be1b