弟子のMacにAI秘書をインストールした日
弟子のMacにAI秘書をインストールした日
出典: note.com / 2026-03-10
「俺にもAI入れてくれ」
弟子(と呼んでいる30歳のWeb開発者)が言った。
俺が毎日AIとTelegramでやり取りしているのを見て、自分にも欲しくなったらしい。AIがメールを読み、予定を管理し、調べ物をし、コードを書く。それを横で見ていたら、そりゃ欲しくなる。
OpenClawという選択
入れたのはOpenClaw。OSSの自律AIエージェントシステムだ。
Telegram、Discord、Signalなど好きなメッセンジャー経由でAIと会話できる。裏ではシェルコマンドを実行し、ブラウザを操作し、ファイルを読み書きする。要するに「AIがパソコンを使える」ようになる。
特徴は3つ:
チャットアプリがインターフェース。 専用アプリ不要。Telegramで話しかけるだけ
自律的に動く。 「調べといて」と言えば、検索して、読んで、まとめて、報告してくる
ローカルで動く。 自分のMacの上で動くから、データが外に出ない
セットアップは意外と大変
正直に言う。簡単ではない。
Node.jsのインストール、APIキーの取得、設定ファイルの編集、Telegramボットの作成。エンジニアなら30分。非エンジニアなら半日コースだ。
でも弟子はWeb開発者だ。ターミナルは使える。だから横について指示を出しながら、2時間で完了した。
やったこと:
- OpenClawのインストール(npm)
- Anthropic APIキーの設定
- Telegram Botの作成(@BotFather)
- 初期設定(SOUL.md、USER.md)
- 動作確認
一番時間がかかったのは4番だ。SOUL.mdはAIの人格設定、USER.mdはユーザー自身の情報。ここに「自分はどんな人間で、AIにどう振る舞ってほしいか」を書く。
これが面白い。自分の情報を言語化する作業は、AIのためというより、自分自身の棚卸しになる。
「頭脳」の選び方
OpenClawの「頭脳」にはいろんなAIモデルを選べる。
俺の場合はClaude Opus(月$200レベル)を使っているが、弟子には最初GPT-5.4を設定した。バランスがいい。
さらにAlibaba Cloudの無料モデル(qwen3.5-plus、kimi-k2.5、glm-5など)も使える。月$10のプランで8モデル使い放題。高いモデルは「ここぞ」の判断に、日常は無料モデルに——という二層運用を教えた。
その後
弟子は翌日から、自分のAIに名前をつけて話しかけていた。
「おはよう、今日の予定教えて」から始まって、「このコードレビューして」「この記事要約して」と、自然にAIとの共同作業に入っていった。
人にAIを「渡す」体験は、自分で使う体験とはまた違う面白さがあった。
自分が当たり前にやっていることが、他人にとっては魔法に見える。その驚きの顔を見るのは、率直に言って気持ちがいい。
これからの展望
1人にセットアップできたなら、10人にもできる。10人にできるなら、100人にもできる。
「AIを使える人」と「使えない人」の格差は、年々広がっている。でもその壁は、実は「誰かが横についてセットアップしてくれるかどうか」だけだったりする。
技術的な壁じゃない。心理的な壁だ。
弟子の次は、近所のおばあちゃんにAI見守りシステムを入れようと思っている。それはまた別の話。
この記事は note.com から KTBLOG に移行されました。元記事: https://note.com/famous_prawn2009/n/n357614b5314b