【構築録 vol.2】僕のAI工場は、半年で「ゴミ」になる。だから、城ではなくテントを張ることにした。
【構築録 vol.2】僕のAI工場は、半年で「ゴミ」になる。だから、城ではなくテントを張ることにした。
出典: note.com / 2026-01-25
前回の記事では、tmuxとClaude Codeを使って、PCの中に「AI組織(工場)」を建設した話をした。
夢のある話だと思っただろうか?
しかし、経営者としての僕は、同時に極めて冷徹な計算もしていた。
それは、「この苦労して作ったシステムは、たぶん半年後には使い物にならなくなる」という事実だ。
今回は、変化の激しいAI時代における「生存コスト」と、システムの「寿命」について話したい。
- ソフトウェアの「賞味期限」が壊れている
従来のシステム開発では、一度作ったものは数年使い続けるのが当たり前だった。だからこそ、コストをかけて頑丈な「城」を築く意味があった。
だが、今のAI界隈はどうだ?
今日書いた最高傑作のコードが、来月リリースされる新しいAIモデルの新機能一つで、ただの無駄な長文コードに変わる。そんなことが日常茶飯事だ。ドッグイヤーどころの話ではない。
もし、このAI工場の建設に1ヶ月もかけていたら、回収する前に陳腐化して赤字になる。
だから僕は、AI組織運営に一つの鉄則を設けた。
「構築に3日以上かかるなら、それは失敗だ」
- コードに資産価値はない
衝撃的なことを言うようだが、今の時代、プログラムコード自体に資産価値はないと割り切った方がいい。
資産価値があるのは、「何を作りたいか(Will)」と「誰に届けたいか(Customer)」だけだ。
その間の「どう作るか(How)」の部分、つまりAIエージェントの構成やPythonスクリプトは、明日にはもっと良いツールが出ているかもしれない。
だから、僕は自分のAI組織を「鉄筋コンクリートの工場」ではなく、いつでも畳んで移動できる「遊牧民のテント」として設計し直した。
・結合を緩くする(疎結合)
・データベースを作り込まない(テキストファイルで管理する)
・AIに一撃で書かせたコードを、修正せずに使い倒す
壊れたら直すのではない。壊れたら、新しいAIに新築させる。これが最もコスパの良い運用だ。
- それでも変わらない「魂の定義書」
では、工場をスクラップ&ビルドし続けたら、何も残らないのか?
いや、一つだけ絶対に捨ててはいけないものがある。
それが、すべてのAIに読み込ませている「Master Context(コンテクストファイル)」だ。
・我々の美学は「グラウンディングしたサイファーパンク」である。
・オーナーの「問い」だけを絶対の源泉とする。
・モデルが進化したら、君自身の手で役割を再定義せよ。
このテキストファイル一枚さえあれば、使うAIがClaudeからGPTへ、あるいは未知のモデルへと変わっても、組織の「魂」は継承される。
OSさえ生きていれば、アプリは何回入れ替えてもいいのと同じだ。
- 総合プロデューサーの仕事
AI時代のプロデューサーの仕事は、立派なラインを管理することではない。
「今のフェーズには、このテントが最適だ」と判断し、環境が変われば未練なくそれを捨てて、次の場所へ移動することだ。
Noteで集客し、自社メディアでコミュニティを作り、没入させる。
そのフェーズごとに、AI組織を有機的に組み替え続ける。
2026年。僕たちは、変化を嘆くのではなく、変化そのものをエネルギーにして進む。
半年後に今のシステムを笑って捨てられるように、僕は今日も「最高の使い捨て工場」をフル稼働させている。
#AIエージェント #個人開発 #ClaudeCode #メディア論 #サイファーパンク #note更新 #自動化
この記事は note.com から KTBLOG に移行されました。元記事: https://note.com/famous_prawn2009/n/n41e60594f304