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霊犀X2(Lingxi X2)— ついに家庭に入る人型ロボット

霊犀X2(Lingxi X2)— ついに家庭に入る人型ロボット

霊犀X2(Lingxi X2)— ついに家庭に入る人型ロボット

出典: note.com / 2026-06-01

AgiBotが2025年に発表した霊犀X2(Lingxi X2)は、これまでの産業用ロボットとは一線を画す。身長133cm、重量33kgとX1と同じ基本サイズながら、中身は根本的に変わった。最大の違いは「性格を持った」ことだ。

第1回で紹介した稚暉君のBilibili動画には、X2がカメラの前でスキップし、手を振り、バランスを崩してわざと倒れるシーンがある。従来の人型ロボットが「いかに正確に動くか」を追求してきたのに対し、X2は「いかに人間らしく振る舞うか」を追求している。

この方向転換は、AgiBotの戦略変更を映している。産業用ロボットとして工場で24時間働くA2/G2シリーズとは別に、家庭用・エンタメ用としてXシリーズを明確に位置づけたのだ。2026年2月のAgiBot Nightでは200台以上のX2が同時にパフォーマンスを行い、その制御技術の高さを見せつけた。

スマホ脳の進化

X2の最も注目すべき特徴は「スマホ脳」の進化版だ。X1で導入された機機モード(頭部にスマホを挿入)を発展させ、X2ではスマホとの連携がより深くなっている。顔認識、音声対話、感情表現——これらはすべてスマホのカメラとAI処理能力に依存している。つまり、ユーザーがスマホを買い替えるたびに、ロボットの頭脳も自動的にアップグレードされる。

RaaS(Robot as a Service)

AgiBotは2026年2月のMWC Barcelonaで、X2を含むロボットのレンタルサービスを発表した。価格は1日€899(約15万円)から。日本を含む17カ国で利用可能で、すでにホテルや商業施設からの引き合いが強い。

価格と普及への道

現時点でのX2の価格は約20,000ドル(約310万円)。一般家庭に普及するにはまだ高い。しかしAgiBotの計画では、量産効果で2027年には10,000ドル、2028年には5,000ドルを切るとされる。もしこれが実現すれば、X2は「一家に一台」の家電製品になる。

霊犀X2は、人型ロボットを「産業機器」から「家庭電化製品」へ変える最初の一歩。その成否は、AgiBotのIPO後の量産戦略と価格低減にかかっている。

KT’s LAB — テクノロジーとものづくりの最前線

シリーズ:第1回「稚暉君の全作品」 第2回「AgiBot企業全貌」 第3回「霊犀X2」


この記事は note.com から KTBLOG に移行されました。元記事: https://note.com/famous_prawn2009/n/n275b6c528ec9