高校生のための「pi」完全コマンドマニュアル——AIを自分の部下にする方法
高校生のための「pi」完全コマンドマニュアル——AIを自分の部下にする方法
出典: note.com / 2026-05-01
高校生のための「pi」完全コマンドマニュアル——AIを自分の部下にする方法
キミはChatGPTを使ったことがあるだろうか。ブラウザを開いて、質問を入力して、答えが返ってくる。便利だ。でも、それは「相談相手」であって「部下」ではない。
piは違う。piはキミの命令で動くAIエージェントだ。ファイルを読ませられる。コードを書かせられる。プログラムを実行させられる。GitHubからツールをダウンロードさせられる。全部、黒い画面——ターミナル——の中で。
この記事では、piの全コマンドと概念を、高校生にもわかるようにゼロから解説する。

piって何?
piは「ターミナルで動くAIコーディングエージェント」だ。npm(Node.jsのパッケージマネージャー)でインストールする。
npm install -g @mariozechner/pi-coding-agent
この一行で、キミのMacにAIの部下が誕生する。
piはOpenRouterというサービスを通じて、DeepSeekやQwen、GemmaなどのAIモデルを切り替えながら使う。無料のモデルもたくさんあるから、高校生のキミでもお金はかからない。
起動したら、あとは日本語で命令するだけだ。
「このフォルダの中のPythonファイルを全部探して、バグを修正して」
piはフォルダを読み、ファイルを解析し、コードを書き換え、テストする。全部自動で。
4つの基本コマンド
piが使える基本操作はたった4つ。でも、この4つの組み合わせで大概のことはできる。
1. read —— ファイルを読む
piはテキストファイルも画像も読める。「この設定ファイルを読んで」「このスクリーンショットに何が写ってる?」と頼める。
2. write —— ファイルを作る
新しいファイルを作成する。プログラム、設定ファイル、HTML、なんでも。「〇〇というPythonスクリプトを書いて」と言えば、piがコードを生成してファイルに保存する。
3. edit —— ファイルを編集する
既存のファイルの一部分だけをピンポイントで修正する。ファイル全体を書き換えるより安全で速い。
4. bash —— コマンドを実行する
シェルコマンドを実行する。git操作、プログラムの起動、ファイルの移動、curlでのAPIアクセス。なんでも。
この4つのコマンドに、拡張機能(Extension)とスキル(Skill)を足すことで、piの能力は無限に広がる。Telegram連携、ブラウザ操作、X投稿、音声認識、画像生成——なんでもプラグインで追加できる。

セッションとフォーク——pi最大の武器
ここからがpiの真骨頂だ。
piでの作業は「セッション」と呼ばれる。キミがpiに話しかけるたびに、その会話の履歴がセッションとして保存される。
そして、piには**ブランチ(分岐)**という概念がある。Gitを使ったことがある人なら馴染み深いはず。使ったことのない人向けに説明すると——
想像してほしい。キミはpiに「Webサイトを作って」と頼んだ。piがコードを書き始める。でも途中で「待てよ、デザインを先に決めたほうがいいかも」と思った。
ここでキミはセッションを「フォーク」できる。つまり、今までの会話履歴をコピーして、別の分岐を作る。分岐Aでは「このままコードを書き続けて」、分岐Bでは「デザインを先に考えて」と、同じ地点から別々の方向に進めるのだ。
実際のショートカット:
/tree —— セッションの分岐ツリーを表示。どの地点から分岐したか、今どのブランチにいるかが一目でわかる。
過去の会話のある時点に戻って「やっぱりこうしよう」とやり直せる。人間の同僚に「さっきの話、なかったことにして別の案で考えよう」と言うのが一瞬でできる。
Ctrl+Pでモデルを切り替える
piは複数のAIモデルを状況に応じて使い分けられる。これがまた革命的だ。
Ctrl+L —— モデル選択画面を開く。全モデル一覧から選べる。
Ctrl+P —— 事前に登録した「よく使うモデル」を順番に切り替え。Shift+Ctrl+Pで逆回し。
/model —— コマンドでもモデルを切り替えられる。
たとえば——
• 高速処理したいとき → DeepSeek V4 Flash(無料)
• 重い推論が必要なとき → DeepSeek V4 Pro
• プライバシー重視 → ローカルのOllamaモデル(完全オフライン)
• 無料で最高性能 → Qwen 3.6(無料枠)
キミは運転席に座って、状況に応じてエンジンを切り替えるパイロットだ。piがそのコックピット。
実践編:高校生が今日からできること
宿題の自動化
「この数学の問題を解くPythonコードを書いて、実行して、答えをファイルに保存して」
piがコードを書き、実行し、結果をテキストファイルにまとめる。キミは確認するだけ。
レポート作成
「このYouTube動画を文字起こしして、要約して、レポート形式で保存して」
piが動画の字幕を取得し、AIモデルで要約し、フォーマットを整える。
Webサイト制作
「自己紹介ページのHTMLとCSSを作って。写真はこのフォルダのを使って。ダークモードでかっこよく」
piがファイルを読み、コードを書き、ブラウザでプレビューする。
ゲーム作り
「Pygameで簡単なシューティングゲームを作って。自機は三角、敵は丸、背景は星」
piがゲームのコードを書き、実行し、バグがあったら自分で修正する。
インストール3ステップ
Step 1: Node.jsをインストール
nodejs.org からダウンロードするか、Macなら brew install node
Step 2: piをインストール
npm install -g @mariozechner/pi-coding-agent
Step 3: APIキーを設定して起動
openrouter.ai で無料アカウントを作り、APIキーを取得。そして——
export OPENROUTER_API_KEY=sk-or-v1-xxxxx
pi
以上。ここからは日本語で話しかけるだけ。
まとめ
piは「AIとチャットするツール」ではない。「AIを部下にして仕事をさせるプラットフォーム」だ。
4つの基本コマンド。セッションのフォーク。モデルの切り替え。拡張機能。
これらを組み合わせれば、高校生でもプロのエンジニアのような作業ができる。というか、プロのエンジニアより速いことすらある。
なぜならキミは「考える人」で、piは「やる人」だからだ。
最後にひとつ。piに「piの完全マニュアルを書いて」と言えば、piがこの記事を書く。そう、この記事自体をpiが書いた。
それを可能にしているのが、まさにこのマニュアルで説明した機能たちだ。
さあ、ターミナルを開こう。キミのAIの部下が待っている。
この記事は note.com から KTBLOG に移行されました。元記事: https://note.com/famous_prawn2009/n/nba7306f8eacd